高周波回路とは
高周波回路とは、高い周波数を取り扱う電子回路のことです。
高周波回路が用いられている電子機器は、周波数が「数GHz（ギガヘルツ）」になる電子信号を扱う電子回路を持つ、無線LANやテレビ、携帯電話、GPSなどが挙げられます。
高周波は低周波とは電子回路の挙動が異なることから、高周波回路ではこの挙動の違いに配慮することが求められます。
高周波回路設計のポイント
高周波回路設計においては低周波の回路設計と比較すると、信号を伝達する伝送路（同軸ケーブルやプリント基板の配線パターンなど）の特性を考慮する必要があります。
例えば、反射波（高周波では信号が反射します）の影響を抑えるためにインピーダンスマッチングを考慮した基板設計が必要不可欠です。
その他、基板上において、高周波と低周波の信号が互いに干渉しないように配慮することも求められます。
ディー・クルー・テクノロジーズの高周波回路設計の特長
当社の高周波回路設計の特長は、長年培った経験と技術・知見をもとに、ノイズ対策やインピーダンスマッチングを考慮した基板設計、それぞれの信号が互いに干渉・影響しないように検討することなどを基本的な設計事項として開発を行っています。
さらに、お客様のニーズや環境、市場ニーズで求められることを考慮して開発・設計を行うことができます。
高周波回路による課題解決例
●事例1 「10Gbpsの光通信用送信LSIの開発」
課題
光通信用のLSI（大規模集積回路）の開発が求められていました。要件は、10Gbpsの速度を実現する超高速通信です。
解決策
当社で、そのLSIの開発を担当。LSIと液晶ディスプレイ間を光ファイバーで接続し、超高速通信を実現しました。
VCSELレーザ（垂直共振器型面発光レーザ）を10Gbpsのビットレートで駆動させたほか、レーザ駆動電流は6bitでデジタル制御する仕様としました。また入力CML信号イコラジング機能や、LD出力波形安定化機能、電源投入時IC過電圧負荷防止機能なども施しました。