音検知

音検知とは

音検知とは、製造現場等で発生する様々な音を検知する技術です。製造工場の組立工程において、嵌合(かんごう)ミスは歩留まりの低下や品質低下、製造現場の作業効率低下につながります。静かな環境であれば作業員が嵌合音など作業音を聞きながら作業をすることで、作業ミスを防止することが可能です。しかし、実際は製造装置の動作音などの騒音にかき消され、嵌合音が聞き取りづらいことが多くあります。そうした際に役立つのが音検知です。

音検知システムを導入することで、組立品質の向上や、作業のばらつき防止、作業標準化、作業効率化、省人化など様々なメリットがある他、ベテラン作業員の感覚に頼っていた判断基準の見える化が可能です。

音検知開発のポイント

音検知開発では、騒音環境下でも確実に嵌合音を検知して、作業ミスを防止するシステムを開発することがポイントになります。
特に重要なのは、いかにクリアに音検知を行うかという点と、いかに確実に作業員に知らせるかということです。

ディー・クルー・テクノロジーズの音検知の特長

当社では、篏合音検出装置および検出システムに関する特許技術(特許第7049489号)を確立し、篏合音検知システム「D-WATCHER SOUND 作業音検知装置」を開発しています。特長として、工場騒音下でも的確にコネクタ篏合音を検出し、作業効率向上を実現している点が挙げられます。

高性能マイクと信号処理技術を組み合わせた腕時計型の装置が嵌合音を検知し、作業者に知らせます。当社が得意とする信号処理技術により、周囲の騒音にかき消されて人の耳には聞こえない嵌合音を確実に検知することが可能です。検知した嵌合音は、無線で管理システム※にも送信可能であるため、作業ミスを次の工程に進めてしまうことを防止でき、重大な事故を未然に防ぐことができます。

※管理システムは別途開発が必要です

音検知による課題解決例

●事例1 「D-WATCHER SOUND 作業音検知装置」

課題

ある製造工場では、ハーネスなどの取り付けの際、嵌合が成立しているかの判断は作業者が嵌合音を聞き取ることで対応していました。しかし工場内は騒音等により、嵌合成立を判断するために重要な嵌合音が聞こえにくいという課題があり、実体としては後工程で複数人の確認作業を行うことで品質基準を満たしていました。

解決策

当社の「D-WATCHER SOUND 作業音検知装置」を導入した結果、周波数変換を用いた嵌合音抽出により周囲の騒音にもかき消されず、作業員は自身の作業音を自ら確認することが可能になりました。装着が楽に行え、軽いウェアラブルデバイスであるため、作業の邪魔にならないのが特長です。
また、収集した作業音データは後日、解析に活用できます。さらに作業音フィルタをカスタマイズすれば、様々な環境や作業音に対応可能です。

※フィルタカスタマイズは別途開発が必要です

音検知のご相談はディー・クルー・テクノロジーズへ

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