バイタルセンサとは、バイタルサインである呼吸数、心拍数、血圧、体温等をセンサによって取得し、測定情報として計測する装置のことです。
バイタルセンサには、血圧計のように身体に着用して計測するセンサのほか、非接触式の鼓動や心拍数を計測するセンサもあります。この非接触を実現するには、マイクロ波やミリ波のドップラー効果を利用するなどの方法があります。
具体的には、医療用のモーションセンサや、血圧センサ、心電センサのほか、一般向けとして心拍数計や活動量計が該当します。バイタルセンサの機器は、身体に装着するもののほか、リストウォッチ型やグラス型、指輪・アクセサリー型などもあります。
バイタルセンサの開発の際には、身体に着用するものの場合、極めて負担の少ないものが求められます。バイタルセンサ製品が重要となる医療分野では、特に患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上が求められている昨今の背景を受け、着用していて快適かつ負担が極力ないものが理想です。
また、本体が小型かつ軽量で、装着に関しても専門知識が不要であるなど、利便性も重要になってきます。
測定されるデータは着用状態によって実際の信号とノイズが混在するため、必要な信号を取り出すための信号処理技術が必須です。
当社の開発したバイタルセンサの一つの例に、医療用の「ホルター心電計」があります。装置を小型軽量化・省電力化する弊社技術を基に、人体に着用し、クラウド型の心電図解析サービスと連携する、ウェアラブル型の機器を開発いたしました。
専門家でなくとも装着可能であり、本体も小型軽量で着衣の上からも目立たない見た目で、日常生活に支障をきたしません。また常時計測ができないという心電図計測のデメリットを克服するため、24時間連続計測ができるように充電式で電池交換が不要であるという利便性が特長です。
さらに、大型の解析装置や専門技能の習得も不要であることから、提供側にとってもメリットがあります。また患者さんのQOLへの影響も少ないため、自覚症状のない患者さんのスクリーニングにも最適です。
●事例1 「ホルター心電計」
課題
一般的なホルター心電計は、身体への貼り付け方がむずかしく、本体から伸びるケーブル類も身体にテープ等で固定しなければならないため、邪魔になっていました。また、多くは電池式であるため、電池が消耗するごとに毎回、電池の取り換え、廃棄といった手間が発生します。
解決策
当社の「ホルター心電計」は、身体への装着に専門知識は不要で、一人でも簡単に装着できる特長があります。本体も小型かつ軽量で、上から着衣しても目立ちません。
充電式で電池交換が不要であることから、電池交換の手間と電池廃棄の削減にもつながります。
バイタルセンサ開発のアウトソーシングはディー・クルー・テクノロジーズにお任せください。
これまで培った技術を集約し、貴社の課題解決に貢献します。